ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(原題: Guardians of the Galaxy)は、2014年のアメリカ合衆国のSFアクション映画。マーベル・コミックの同名のスーパーヒーローを題材とし、マーベル・スタジオが製作、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給したアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。略称は『GotG』(wikiより抜粋)
あらすじ
物語は主人公の少年(クイル)の母が、病気で亡くなるシーンから始まります。母親は事切れる前、息子に手を繋いで欲しいとお願いするのですが、小さな少年だったクイルは目の前で母親が死ぬという事実に目を向けられず逃げ出します。病院を飛び出て走るクイル。そこを突然現れたUFOに誘拐されてしまうのです。数年後、たくましい青年に育ったクイルは、宇宙のお宝を狙う無法者になっていました。今回クイルが狙ったのはオーブと呼ばれる宝。しかし、その宝を狙っている者は他にもいて…
興味を引いた世界設定
ストーリーの途中、主人公達が訪れる惑星ノーウェアは、かつて生きていたセレスティアルの頭部の残骸が街になったものです。
セレスティアルとは
セレスティアルは、はるか昔から存在して「天界人、宇宙の審判者、宇宙の神々」と呼ばれる全知全能的な存在。
ノーウェアで主人公達が見せられた映像にセレスティアルが映っていて、インフィニティ・ストーンの力を使い惑星を破壊していました。
原作マーベルのコミック版では、曲線的な体の巨人として描かれていて、映画で登場するセレスティアルはコミック版にそっくりな姿です。
数百年前 この物体(セレスティアルの頭部)の価値に気がついた者達が骨の内部にある有機物質を採取し始めました。
採取できるのは、セレスティアルの骨や脳組織や髄液。どれも貴重な資源で、銀河中のブラックマーケットで高い値段が付いているようです。
違法で危険な作業なので、銀河のアウトロー達が採掘をしています。原作コミックではガーディアンズの本拠地とされています。
私が好きなキャラクター
まるでエントの様な木のヒューマノイド。
言葉は「私はグルート」という一文しか喋れませんが、ロケット(あらいぐまのような外見の知的生命体)は彼の意思を理解でき、他のメンバーに通訳しています。
体は伸縮自在で、枝を成長させ触手や防護壁として利用でき、並の銃弾は防げる程の強度を持っています。再生(生命)力も高いです。
このキャラクターの元ネタは、ファンタジー作品のエント(歩いたり喋ったりできる木、映画ロード・オブ・ザ・リングなどにも登場)がモデルになっているように私は感じます。
ドライアドの様な木の精霊ではなく、木そのものといった姿のキャラクターが、ここまで物語の中心に食い込んでくるストーリーを他には知りません。
イラスト ロケットとグルート
感動したシーン(ネタばれあり)
インフィニティ・ストーンを敵対する者に奪われ、それを奪い返すのがクライマックス。インフィニティス・トーンは、並みの人間なら手に触れただけで死んでしまう強大なパワーがあります。
オープニングシーンで母親の手をつなげなかった少年が、最後にその事を思い出し仲間の手を取るのです。
仲間と力を合わせ、なんとか力の制御に成功して敵のボスを倒すというエンディング。仲間と力を合わせ難しい事を成し遂げるシチュエーションにテンションがあがりました。このシーンの直前、グルートは自己犠牲によって仲間を救いますが、その生命力で若木として復活。2作目でのは小さな木の子供として登場します。
ジェームズ・ガン監督の降板
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」は2017年に2作目が上映されました。両作品の監督と脚本を担当したジェームズ・ガン監督は、3作目から外される事がほぼ決まりました。
理由は、過去Twitterに投稿した少年性愛や性犯罪にまつわるジョーク、それに政治批判の数々が問題とされたようです。
Twitterの投稿は2008~2011年と、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー撮影前のもの。聞いた話によると、ガーディアンズを撮る前から、監督は過去の発言を謝罪していたらしいです。ですが、2作目もヒットを飛ばした後に監督降板となり、ファンも騒然となっています。
出演者の中には、自分の降板も辞さない覚悟で監督の復帰を求める役者もいます。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは、汚点と言える経歴を持つ人物が、セカンドチャンスを得てヒーローになるという物語。ガン監督がした事は消える訳ではありませんが、ガーディアンズのようにもう一度頑張って立ち上がって欲しいです。