聖職者とシスター

この記事は7年前の投稿です

宗教と聞くとどんなイメージがありますか？
お坊さん？それとも教会？ファンタジー世界では神様がプレイヤーに影響を与えることが珍しくないので、当然宗教があります。

架空世界とはいえ、現実世界の宗教を参考にデザインされている事が多く、ＮＰＣとしてシスターや大司教が登場します。

リアル宗教（カトリック）での階級を調べてみました。一番偉いのは教皇で、世界で一人だけの存在。続く順位は、教皇＞枢機卿＞大司教＞司教＞司祭＞助祭＞一般信徒となっているようです。プリースト（Priest）は直訳すると祭司。クレリック（Cleric）は聖職者、ビショップ（Bishop）は司教です。

キリスト教はさまざまな教派に分かれているので、同じ地位でも役名が異なることがあります。神父や牧師は司祭と同じ位でした。枢機卿は、教皇を補佐する役目の職業です。イラストでは街にいる司祭達を描きましたが、冒険に旅立つ僧侶はもっと旅に適した装備を着ているでしょう。

階級表を見ていると、シスターが含まれていません。
そもそもシスターって…？と思って調べてみると、男性の司祭はブラザー、女性の修道士をシスターと呼ぶようです。アニメや漫画では、神父とシスターが同じ教会にいたりしますが、実際は戒律で同じ建物内に一緒にいて生活をする事はないようです。

シスターと言えば黒いベールと修道服。詳しく調べてみると、修道服は神と人びとへの奉仕にささげられた人（聖別・奉献の清貧）の印として用いられて、ベールは女性らしさの源「髪の毛」を露出しないようにして祈るため（神への謙遜）に使われているようです。

しかし、バチカン公会議では修道女が修道服を着ることが義務ではないとされています。つまり、装飾が付いた服を着たり、ベールを外してもＯＫ…という事？ゲームでたまに見かける豪華な衣装のシスターは、シスターの本質（神様に身を捧げる職業）から離れていますがありえなくは無い、という事になります。

ファンタジー世界で、商人達が信仰する神を崇める神殿があったとして、
そこにいる司祭やシスターは金ピカの修道服を着ている…かもしれませんｗ